研究ノート(その3) 授業の成立と教案

 

研究ノート(その3)

授業の成立

泉 史生

 

1)授業はどのようにして成立しているのか(授業意識の形成)

  「教授法」があること→どのように教えるのか

  (授業を行う者が無意識に授業を行うと、ある教授法が存在しているために、無意識にその教授法に乗ってしまう)


    「教案」があること→どのような教授法を使うのか

(授業意識から授業認識の転換・教授法を意識しその教授法にあった「教案」がどのようなものか認識する

 

「時間」→どのような順番(時間)で教えるのか

(授業認識・時間の限られた中で構成を仕切り(構成概念)を考えて時間の中でどうするのか熟慮


 

教える順番にカテゴリーがあること

教える「内容」があること

→教案の仕組みを意識しているか

なにを教えるのか・何を教えないのか

→教授項目(内容)に沿っているか

 

 それぞれの教授法にはそれぞれの教案が存在している。

 教案は紙に書かれたものばかりを言うのではない。

 脳裏にすでに存在している。

 語学の教科書は必ずある教授法に基づいて、その教授法を具現化するためにある。 

 授業には時間があり、必ず時間の流れが存在する。

 教案には必ず「始め」と「終わり」がある。

 では、始めか終わりまでどのようにするのか。

 どのように始めてどのように終わるのか。

 教える順序が必ずある。

 時間毎のカテゴリー(概念)がある。

 

 

教案は頭の中を投影(授業意識の投影)

     ↓

教案はどのような授業をするのかの反映

授業は時間の流れ

     ↓

区分があり、それが構成となる

構成とは

     ↓

部分にカテゴリーがある 

 

<まとめ>

どんな教授法にするのかによって、構成は変わる。

授業の性格上から、どんな構成をとるのか

             (とらなければいけないのか)

教案は教授法によって制約を受ける。

始めと終わりが必ずある。それを考える。

 

研究課題

構成(仕切り)→授業をどのように区分(仕切る)するの   

        か。

構成概念(原動単位)→構成一つ一つに概念が存在する。

順序 →何をどのようにしていくのか。

時間配分 →何にどのくらいの時間かけるのか。

 

20022.8.28

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